「第2回埼玉DX大賞」受賞事例

「第2回埼玉DX大賞」受賞各社の取り組みを紹介いたします。


― DX × 技能実習生 = 小規模製造業の働き方改革の実現 ―

  • 従業員の待遇向上(給与、賞与アップ)
  • 残業時間年間2,195時間削減
  • 有給休暇取得率0%→91%
    ※取組前(2015年)→取組後(2023年)

スモールスタートで情報の可視化・共有を行い、効率的な生産、働き方改革を実現
経験と勘に頼るその場しのぎの生産体制で月100時間超の残業が常態化していたところから、勤怠管理システムの導入を皮切りに生産管理システムやコミュニケーションツールを導入し、効率的な生産へと変革。DXの成果を従業員に還元するとともに、技能実習生も受け入れ、誰もが働きやすい会社を実現。

  • 経営者のリーダシップやパッケージ・サービスの有効活用で中小企業が抱える課題を解決
  • DXの成果を従業員に還元するとともに、技能実習生を含めた誰もが働きやすい環境を実現

企業情報

【企業名】山本工機株式会社 (八潮市)

【業種・従業員数】メーカー(産業機器部品製造) 17人


― DXで美容業界を革命したい! ~技術力向上と働き方改革を両立し美容業界の生産性向上を果たす~ ―

  • 教える側の人材不足、残業問題解決(指導時間50%減)
  • 全国どこでもすきま時間を活用して指導を受けられる(時間外労働15%減)

技術指導のDXで美容業界の技術力・生産性向上と働き方改革を実現
子弟制度が残る美容業界の技術指導にクラウド型動画教育ツールとヘッドマウントディスプレイを活用し、いつでもどこでも経験豊富なトップスタイリストによる技術指導が受けられる環境を実現。人材不足が課題の業界において、人材育成を効率化するとともに、時間外勤務を削減し、働き方改革を推進。

  • 美容業界の人材育成にデジタル技術を有効活用、高付加価値なビジネスモデルを創出
  • 美容技術力の向上と残業時間の削減を通して、美容師業界の働き方改革に貢献

企業情報

【企業名】株式会社レボル(川口市)

【業種・従業員数】美容・エステ 69人


― 再生紙トイレットペーパーで築く 鶴見製紙の循環の輪 ―

  • サービス取扱量 年2.3万トン→4.5万トン
  • 経常利益改善額 年3億円→6億円
  • 突発停止によるマシン停止時間1/5
  • 新事業スタート

積極的なデジタル投資で製造部門や機密書類溶解処理サービスを変革
売上の1%のデジタル投資という目標のもと、製造部では、生産情報のデジタル化や機械監視システムの導入による集中監視で生産性向上を実現。また、機密書類溶解処理サービスでは、基幹システム開発、トラック受付システム導入、ノーコードツールを用いた社員による営業支援システム構築に取り組み、新たなサービスを創出。

  • デジタル技術により大きく稼働率・生産性を向上させ、ビジネス拡大を実現。
  • 書類(紙資源)の再利用など、社会課題を解決し、SDG'Sに寄与する新ビジネスを創出。

企業情報

【企業名】鶴見製紙株式会社(川口市)

【業種・従業員数】メーカー(紙製品製造)150人


― ~AIと共に進化する町工場~ ローコード開発と生成AIが拓く未来 ―

  • 年間約630時間の工数削減
  • 半年で新規問合せ23件、上場企業との直接取引実現
  • 生成AI活用支援の事業化

ローコード開発ツールにより業務を効率化、生成AIも積極的に活用
多品種少量生産、多工程、多部品による複雑な生産管理が求められ、製品探索等に時間を要していた生産現場にデータベースを構築。ローコード開発ツールで受注から出荷まで一貫した管理システムを内製し、生産現場を効率化。また、生成AIの実践的活用にも取り組み、生成AI活用支援など新事業も展開。

  • きめ細かい生産管理をローコード開発ツールで自社開発し効率化を実現
  • 生成AIの積極活用によるビジネス変革や新事業へのチャレンジ

企業情報

【企業名】ニッシン・パーテクチュアル株式会社(春日部市)

【業種・従業員数】メーカー(金型製造)24人


― 組織作りとDX化への取り組み ~モノと情報の見える化を革新のエンジンへ~ ―

  • 生産性30%向上(限界利益額/直接作業時間)
    7,405円/hr→9,646円/hr
  • 関節応援時間69%削減
  • 現場作業者残業時間87%削減
  • 納期達成率64.9%→99.9%

情報共有による生産工程の改善、ロボットなどを活用しスマート工場を実現
顧客ニーズの多様化で多品種少量生産が求められる中、毎月約3,000枚発生していた作業工程表をデジタル化。製造現場におけるリアルタイム情報共有が可能になり、工程管理が大幅改善。また、自動棚入れ装置を自社で開発し、AMR(自立走行搬送ロボット)で部品を自動搬送するなど向上のスマート化を実現。

  • ペーパーレス、製造現場のリアルタイム情報共有による生産工程の大幅改善
  • 自社開発の自動棚入れ装置やAMRによる自動搬送など工場のスマート化を実現

企業情報

【企業名】株式会社清水精機(日高市)

【業種・従業員数】メーカー(金属工作機械部品製造)36人


― DXで実現する現場力向上の新しい姿 ―

  • 搬入手続き時間30%削減
  • 現場管理者の生産性100%向上
  • 建設土木資材搬入のトレーサビリティ確保

自社システムで建設土木資材のトレーサビリティを確保しながら業務改革を実現
不正盛土や不正再利用建材など社会的な問題がある中、大量の土砂搬入時に直面したトレーサビリティ管理の課題をきっかけに、オリジナルのシステムを開発。紙伝票が主流の土砂運搬において、システムにより情報の電子化、作業状況の見える化を行い、資材のトレーサビリティの確保と業務の効率化を実現。

  • 自社開発システムi-MAPSによる作業情報の見える化、業務の効率化
  • ステークホルダーを巻き込んだペーパーレスとトレーサビリティ管理の実現

企業情報

【企業名】岩堀建設工業株式会社(川越市)

【業種・従業員数】建設・建築・設計・塗装 70人